陰日向に咲く

劇団ひとりの小説を映画化した『陰日向に咲く』を見てきた。封切りから2週間になるので、劇場の入りはちょっと少なめ。
予告編を見たときのイメージと随分違った印象の映画だった。最初スパゲティーの様に入り組んでいる話が、だんだんと収斂してくる作りになっているけれど、幾分無理なところが所々にあったのがちょっと残念だった。
宮崎あおいの寿子が母親の昔の漫才コンビを捜すのだけれど、母親が出演していたストリップ劇場の雰囲気はどう見ても昭和30年代から40年代初めの頃の雰囲気で、寿子の年齢を考えると時間軸がずれている感じがして、むずがゆかった。
そんなところが何カ所かあった。映画は場面転換で飛躍はあるのだけれど、微妙な時間軸のずれは非常に気になる。
主演の岡田准一のシンヤは好演していると思う。西田敏行のモーゼの存在感がありすぎて、若かりし頃の売れない芸人雷太との落差の大きさも不自然な感じ。
まあ、色々と不満があったけれど、老人の涙のポイントを押さえた場面ではポロポロと涙を流してしまった。
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