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2008/04/21

穀物争奪戦:バイオ燃料と食料

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午後から東京大学で講演会があったので、聞きに出かけた。

地下鉄千代田線の根津駅から地上に出て、空模様を見たところ、鉄輪が沢山巻いてある煙突が見えた。ちょっと時間があったので、煙突の近くまでいってみたところ、やはり銭湯「宮の湯」があった。

この辺りは、古いアパートが多いので銭湯のお客さんがいるのだろう。きたきつねの家も内湯がなかったので、銭湯にいっていた。小学5年生くらいまで女湯に入っていたような気がする。

今日の講演会は「穀物争奪戦:バイオ燃料と食料」というテーマで、先週17日に放送されたNHKテレビのクローズアップ現代に出演していた丸紅経済研究所の柴田道夫所長の話だった。

冒頭、「テレビの番組出演やインタビューを受けてコメントしているが、時間が数分と短くて十分な話ができないので、今回は時間があるので詳しく話せる」ということで、現在の資源と食料の国際流通の現状分析と今後の展望について話された。

今まで30年近く、資源の価格が変化が少なく、安い資源で、食料や工業製品を作ることで繁栄してきたが、中国やインドなどの経済発展で資源の需給がタイトになって、食料や製品価格と同じレベルに上昇してきた。資源と食料価格の高騰が、投機マネーが原因といわれているけれど、それだけではない。今後、資源の価格が、オイルショックの後のように、下がることはないだろうなど非常に興味ある内容だった。

柴田所長は、セルロース系バイオマスからのバイオエタノールの生産は難しいという判断をしていて、バイオエタノールは穀物に依存することになるので、食料との競合が避けられないという見解をお持ちのようだ。ただ、柴田所長の話でも、石油などの資源をできるだけ減らすという選択肢は想定にないようだ。

パネラーとして、農林中金総合研究所のルアン・ウエイさんがきていて、中国とアメリカのバイオ燃料の現状について最近の動向について話があった。これも面白い内容だった。

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