まぼろし商店街
日曜研究家で昭和B級文化研究家の串間努さんの『なつかしのニアレトロ「昭和」 まぼろし商店街』を見つけた。
まぼろし商店街には、なつかしい昭和40年代の商品が並んでいて、串間さんらしい解説がついている。
昭和40年代は、「もったいない」が合い言葉のリサイクル社会から消費は美徳の社会に急速に日本社会が変貌していった時代だった。いままでテレビのアメリカのホームドラマの中にしか無かったようなものがどんどん街にあふれてきた。
そんな時代に、子供の世界でもママレンジ、シーモンキ-、マルシンハンバーグ、よそゆき、お子様ランチ、大食堂、コアップガラナ、ジャポニカ学習帳、ウイスパーカード、秘密基地ごっこといったものやことが広がっていった。『まぼろし商店街』には、そんな商品や満載されている。
子供達は、変化にとまどいながらも、楽しんでいた。「三丁目の夕日」が、昭和33年頃だから、その10年後となる。だから、つぎはぎ、青っぱなの少年達はいなくなって、子供達の服装も既製服ときたきつね達とは違う世界のような気がしたものだ。
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コメント
こんにちわ。まぼろし小学校の文庫に続いて、またご紹介くださりありがとうございます。
ニフティサーブではお世話になりました。
確か私1963年生まれより一回りほど年長の先輩であったかと存じます。
本書に書いてあるように、青っ洟や継ぎ当ても知っているのに、デジタルゲームの洗礼を受けているデュアル世代という意味で昭和35-40年前半代うまれのひとの幼少年期は文化の揺らぎが大きいものだと思っています。
では、お元気で。
投稿: くしま | 2008/04/19 00:13
くしまさん
ご本人においでいただくとは光栄です。
ニフティーサーブはもう随分前になってしまいましたね。良く覚えていてくださいました。ありがとうございます。
まぼろし商店街、非常に面白かったですよ。くしまさんの他の本も読んでいますが、紹介できずにいます。
投稿: きたきつね | 2008/04/19 00:42