« 大井沢の孝庵に泊まる | トップページ | 飛島2日目 今日も鳥は少ない »

2008/05/03

飛島1日目-島には鳥がいない

080503_1

早朝の出発するために外に出ると、月山、湯殿山、羽黒山の出羽三山がくっきりと山の間に浮き上がっていた。宿の女将の話では5月にこれほど綺麗に見えるのは滅多にないということで、気分良く酒田港に向けて出発した。

山形道は、月山ICから湯殿山ICまでは一般道になっているけれど、信号もほとんど無いし、人家も無いので自動車専用道のようで快適に走ることができた。

080503_2

酒田港に着いて急いで「さかた海鮮市場」二階の『海鮮どんや とびしま』で朝食を食べることに。店内は行列ができていて、限定メニューの「三色漬け丼」などは全部売り切れ。迷ったあげく朝から「うに丼」にした。ウニがたっぷり載っていて、満足だった。

「ニューとびしま」に乗り、一路飛島へ向かった。海は波もわずかで、非常に快適な船旅だった。船内は、バードウォッチャーとつり人が多く、バードウォッチャーの大部分は海鳥を見るために後部の甲板に集まっていた。

途中は、オオハム、ウトウ、オオミズナギドリなどを見ることができた。途中、潮目があって、その上をアジサシの群が飛んでいた。遠かったので種ははっきりしなかった。少し進むと発泡スチロールの上にアジサシが載っていて、アジサシだと思っていたが、仲間が撮影した画像を拡大してみるとコシジロアジサシだった。

コシジロアジサシは、東北の日本海で初記録ではないだろうか。もちろんライファーで、1種記録が増えた。

080503_3 島に上陸して、宿に荷物を置いて、難行苦行の3日間が始まった。

天気が続いていたので、予想通り鳥の気配がほとんど感じられないし、一生懸命歩き回って鳥を探したけれど、種類が少ないだけでなく、数もすくない。

みんな鳥を探して黙々と歩き回って、仲間と情報交換するけれど、珍鳥の情報がないし、例年鳥が集まる場所にもいない。

080503_4 桜の花が散って、八重桜の花が満開。木々の若葉も茂っていて、例年より10日以上季節が進んでいるような気がする。

ツグミ類が好きな、ツルグミやキヅタの実が熟し始めていて、餌は沢山あるのに、ツグミさえあまり見えない。

島の北側に進むと、オオルリ、キビタキがちらほらとでてきて、ムギマキもみることができた。

080503_5 漫画家のやくみつる氏がテレビの番組の取材で来ていた。

テレビカメラ、音声など一団を引きつれて、島内を廻っているようだ。旅番組なのだろうか。

ムギマキを見ているバードウォッチャーのところで何かを来ている様子だった。

080503_6 例年ならば長袖でちょうど良いのだけれど、気温が高いので途中からTシャツになった。空気が乾燥しているので、日陰に入ると心地よい。

空気も澄んでいて、八幡崎から勝浦方向がよく見えた。

【市町村】 酒田市

【場 所】 飛島
【年月日】 2008年5月3日(火)
【時 刻】 8:00~18:00
【天 候】 晴
【観察者】 きたきつねとその一味
【環 境】 港、海上、離島
【観察種】
  1. オオハム             21. カラスバト           41. ムギマキ
  2. オオミズナギドリ     22. ツツドリ             42. オオルリ
  3. カワウ               23. アオバズク           43. コサメビタキ
  4. ウミウ               24. アマツバメ           44. ヒガラ
  5. ヒメウ               25. ヒバリ               45. シジュウカラ
  6. ダイサギ             26. ツバメ               46. メジロ
  7. アオサギ             27. ハクセキレイ         47. ホオジロ
  8. マガモ               28. ビンズイ             48. ホオアカ
  9. カルガモ             29. ヒヨドリ             49. キマユホオジロ
10. ヒドリガモ           30. コマドリ             50. ノジコ
11. シノリガモ           31. ノビタキ             51. アオジ
12. トビ                 32. イソヒヨドリ         52. カワラヒワ
13. ハヤブサsp.          33. アカハラ             53. マヒワ
14. キアシシギ           34. シロハラ             54. ベニヒワ
15. ヒレアシシギsp.   35. ツグミ             55. シメ
16. セグロカモメ         36. ウグイス             56. ニュウナイスズメ
17. オオセグロカモメ     37. メボソムシクイ       57. スズメ
18. ウミネコ             38. エゾムシクイ         58. コムクドリ
19. コシジロアジサシ     39. センダイムシクイ     59. ハシボソガラス
20. ウトウ               40. キビタキ             60. ハシブトガラス

|

« 大井沢の孝庵に泊まる | トップページ | 飛島2日目 今日も鳥は少ない »

コメント

飛島でやくみつる氏のテレビ撮影の現場を見たけれど、5月17日のテレビ東京「土曜スペシャル」の中で『絶景に一句 ぶらり旅 山形 日本海の孤島 飛島』として放送された。海釣り公園で海中を観察することができるらしい。来年挑戦することにしよう。

5月16日には同じテレビ東京の「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」の島ダスで『山形県・神秘の島 「××トリ」がいっぱいの飛島』として飛島が取り上げられていた。トビウオの干物の出汁を使った「飛びっこラーメン」も是非食べてみたい。

投稿: きたきつね | 2008/05/17 23:57

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 飛島1日目-島には鳥がいない:

« 大井沢の孝庵に泊まる | トップページ | 飛島2日目 今日も鳥は少ない »