成長の限界―ローマ・クラブ人類の危機レポート
最近、原点に戻るために1972年に発行された『成長の限界―ローマ・クラブ人類の危機レポート』を読み返している。
『成長の限界』は、きたきつねがちょうど大学生の時に発売になって、貧乏学生だったけれど直ぐに買ってきて読んで、強い影響を受けた。
入社試験のときは、ちょうどオイルショック直後だったので、小論文が地球環境問題についてということで、『成長の限界』で読んだ内容を書いた。
合格したのだから『成長の限界』のお陰ということになる。
細かなことは別にして、ローマクラブが予測は大きくは間違っていないと思う。

オイルピークを迎え、他の資源も急速に使えなくなると、工業生産が減少するし、食糧生産にも影響がでて、人口増加に対応できず一人あたりの食糧は減ってしまう。
工業生産が減少しても環境汚染は、オーバーシュートで遅れてくるので、なかなか環境は良くならない。
人口も食糧は減少しても増加は直ぐに止まらずピークは、遅れる。そうなると、食べるものもない、環境も劣悪な状況で人びとは暮らさなければならなくなる。
ローマクラブレポートのシミュレーションのグラフは、ラインプリンターの文字で表現されていて、非常に荒っぽい感じだけれど、当時の計算機の能力を考えると感覚的に非常に良く計算されていると思う。
IPCCのレポートよりも政治的な要素が入っていない分リアルな感じがする。
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