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2008/09/30

国内での風力発電は限定的

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つくば市の風車裁判も判決がでたところで、風力発電について考えてみた。

低炭素社会実現のためには新エネルギーを導入しなければならないという動きがあって、中でも風力発電の拡大を煽るようなマスコミの報道がある。きたきつねは国内での風力発電には、いつも大きな疑問符をだしている。

新エネルギーというのは、再生可能エネルギーで自然エネルギーといいかえてもいいとおもう。自然エネルギーは、風、太陽、水などのエネルギーだから、非常に地域的に偏在しているものだ。砂漠で水力発電ができないように、風が吹かないところで風力発電ができないのは自明だろう。

では、日本で風が吹かないかといえば、風の吹かないところはない。でもその風は風力発電に適しているかといえば、特別な場所を除いて適していないとしかいいようがない。

一つの良い例が、ちょうど一月前になるけれど、三菱重工がブルガリアで発電事業を開始したというニュースだ。、三菱重工は約12億円出資した合弁会社が、1000kWの風力発電機35基を設置するということだ。

三菱重工は世界的にも有力な風力発電装置のメーカーで、海外に相当数の風力発電装置を輸出している。

では、なぜ三菱重工が日本国内では風力発電装置の販売しかせずに、風力発電事業を海外で開始するのだろう。それは事業をしても、儲かる可能性がないからではないか。企業は損するようなところに投資することは絶対にしないだろう。

実際、国内で風力発電をしているのは、多くは自治体や第3セクターで、電力会社の風力発電所もあるけれど、発電企業のイメージで、しかたなくやっているのではないだろうか。

既に、2004年に北海道の恵山町の風力発電会社第3セクター「恵山クリーンエネルギー開発」が自己破産、つくば市の風力発電事業の中止などのニュースもあろ。この他、京都府太鼓山風力発電所など予測した発電量が見込めないところも多いのではないだろうか。

自然環境の影響も無視できない。宮古島の風力発電所の台風による倒壊新潟県上越市名立地区で雷で風車の破壊青森県東通村の岩屋ウインドファームの風車の倒壊など報道されない事故も多いのではないか。

陸上では地形の影響を受けるというので、海上に風力発電所を作るという話もあるけれど、結局は「風まかせ」に変りはない。稼働率も20%から30%位で、動いているのを見るのが難しいくらいだ。回っていても、定格出力にはほど遠い発電量しか得られていないだろう。

ということで、きたきつねは、日本での安易な風力発電礼賛には反対したい。

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