金が金を生むか?
今日、メールで某銀行主催の「 豊かなセカンドライフのための 『資産運用セミナー』」の案内がきた。この株が乱高下して、財産を失ってしまっている人がでている時に、「資産運用の中核をなす今後のグローバル債券投資について」説明するセミナーということだ。
グローバル債権などは、為替レートで数パーセントも価値が変わってしまうのに、何を考えているのだろう。というか、「金が金を生むことはない」から、外から資金を呼び込まなければいけいない。そのために、退職金をもっている団塊世代をカモにしようということではないか。
これだけ、マスコミで注意されているオレオレ詐欺に引っかかるひとが絶えないのだから、きっと、欲にかられた人が受講するのだろうな。
今は、労働の価値を疎かにして、金を中心とした経済システムに力を入れてきたけれど、それが実体経済と乖離して、経済危機が起こったということだ。経済システムは、実体経済あって初めて成立するものではないか。
北欧の小国のアイスランドが、金融立国で大成功していたけれど、今は世界に誇る金融部門の大半が国有化となり、国そのものが成り立たないほど、世界金融危機の最大の被害者として浮上してきている。
一番顕著なのが、サブプライム・ローンだろう。「ローンの借金をこつこつ返そう」ではなくて、「ローンで買った不動産の値上がり益で次のローンに借り換えよう」ということで、常に買った不動産が値上がりすることが前提だから、値下がりしたとたん根底からひっくり返えってしまった。
金は、信用でもっている紙くずだから、自己増殖するはずはない。
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