夢のチョコレート工場
1971年に公開された『夢のチョコレート工場』のDVDを見た。ロアルド・ダールの『チョコレート工場の秘密』を最初に映画化したものだ。
2005年に公開された『チャーリーとチョコレート工場』は2度目の映画になる。
特撮は使われているけれど、見ていて、非常に違和感のない、落ち着いた映画という印象だった。それは、CGを使った『チャーリーとチョコレート工場』と違って、『夢のチョコレート工場』は35年以上の前の映画だから、CGは使われていないというのが、一番の原因だと思う。
工場の中のチョコレートの川と池のチョコレートは水のようで、質感は足りないといった物足りないところは、何とも手作りした映画という感じがした。
ジーン・ワイルダーのウィリー・ウォンカは、普通の人という印象で、ティム・バートンのエディプスコンプレックスの異様さとは極端に違っていて、原作を読んでいないので、どちらが原作に近いのだろう。
ピーター・オストラムのチャーリー・バケットは、可愛くないけれど素朴な感じとなっている。時々ミュージカルのようになるのは、中途半端だった。
『チャーリーとチョコレート工場』と違い、「クルミを割るリス」は「金の卵を産むガチョウ」になっていたり、子供たちが酷い目に会った後で工場から出てくる場面が無かったりしていた。
ウンパ・ルンパが、CG合成ではなく、着ぐるみを着たような小さな人だったのが、不思議な雰囲気を作っていた。
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