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2008/10/26

「大琳派展」で様式美に酔う

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東京国立博物館で開催中の特別展「大琳派展 継承と変奏」を見に行ってきた。

会場は、相変わらず中高年で溢れかえっていた。人混みをかき分けて、展示物を見るのは非常に疲れる。それに、おしゃべりが五月蠅いおばさん二人組や、「昔は日本にもサイがいたんだね」などと突飛でもな質問をしあう夫婦などの声が耳に入って来るのも疲れを増強するようだ。

江戸時代の斬新な装飾芸術を生み出した尾形光琳を代表とする琳派の名品が展示されていた。本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形光琳、尾形乾山、酒井抱一、鈴木其一の絵画、書跡、工芸の迫力に圧倒された。

同じ題材の作品を同時に対比展示しているので、時代や作者の技量の違いを見ることができるのがすばらしい。

琳派の省略と様式化に昇華された美しさはなんともいえない。きたきつねは、やはり宗達が一番だと思う。眼福の一日。

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帰りに、同じ東京国立博物館の表慶館で開催中の特別展「スリランカ―輝く島の美に出会う」ものぞいてみた。こんなこともできるのはパスポートのお陰だ。

スリランカの仏像、ヒンズー神像、仏具など、宗教関連の作品が中心で、一部レプリカもあったけれど、一級品がそろっているようだった。

スリランカの仏像を見る機会は少ないので、興味深かった。通過せずに寄ってみてよかった。

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JR上野駅の公園口から博物館に向かう途中、西洋美術館の前で、街灯のポールに飛ぶ鳥に掴まって飛んでいる男の像が付いていた。何度も通っているが、始めて見た気がする。いつから付いているのだろうか。

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