Birds of East Asia: China, Taiwan, Korea, Japan, and Russia
随分長く待っていたMark Brazilさんの『Birds of East Asia: China, Taiwan, Korea, Japan, and Russia』が今月発行された。ニュースを聞いて直ぐにAmazonに予約を入れておいた本が今日届いた。
東アジアの鳥という書名の通り、中国、台湾、韓国、日本、ロシアで観察できる985種の鳥と、19種の観察できる可能性のある鳥を収録している。
20日の東京新聞にでていた、日本初記録のウスハイイロチュウヒ(Pallid Harrier)はもちろん掲載されている。
分布域の地図があって、赤:[Summer range]、緑:[Resident]、橙色:[On migration]、青:[Winter range]、桃色[Scarce]に色分けされている。日本で繁殖しているといわれている、ワシミミズクは、北海道の北部に桃色が塗られている。
種名の横に、CTKJRのいずれかの記号があるが、それがこの本のカバーしているその種のエリアを示している。CKJとあれば、中国、韓国、日本ということになる。
SDは、亜種と分布、HHは生息環境、IDは識別ポイント、BPは露出部の特徴、Voは鳴き声が詳しく解説されている。
図版は、14人のイラストレータが書いているので、表現に微妙な違いがあるけれど、全体の大きめで識別点がハッキリするように描かれている。Collins Bird Guideに比べるとイラストの美しさは若干劣るのはしかたがないような気がする。
英語の日本を含むアジアのフィールドガイドは、最近写真のものは刊行されているけれど、図版のものは野鳥の会の「A Field Guide to The Birds of Japan」しかなかったし、英語版は旧版しかなく絶版状態だった。
写真のフィールドガイドもいいのだけれど、やはり識別を考えるとイラストのものが一番だから、日本に来る海外のバードウォッチャーにとっては現状では最強のフィールドガイドになるのだろう。
日本のバードウォッチャーにとっても、日本で見る可能性のある鳥が網羅されているので、非常に強力な武器となることだろう。
今月中に もう一冊「Birds of Europe, Russia, China, and Japan: Non-passerines : Loons to Woodpeckers 」 が届けられるのを楽しみにしている。
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