富山和子さんの講演「水と緑の国、日本」

午後、つくば市で水の文化研究所理事長の富山和子さんの講演があったので、聞いてきた。
水と緑と土を守ことが、人の命を維持するために大切であるということを、非常に判りやすく話された。最近は、若い世代や都市生活者が農業から距離が大きくなってしまい、農業に関する常識がないので、畦とか代掻きとか基本的なことも話をしなければならないので、短い時間で話すことが難しくなっているということだ。
持続的社会を実現するためには、日本の気候風土に合った米作りを大切にしていかなければいけないと、強調されていた。
水と森を失ったときに、人は生活の基盤を失うという考え方は、きたきつねとも同じなので、共感しながら話をきいていた。
富山和子さんが1979年に書いた「水と緑と土―伝統を捨てた社会の行方」(中公新書)を始めて読んだときは、非常に感動したことを覚えている。ダイナミックな命の連関が目の前に広がってきた。あれから30年、ずっと同じテーマを追いかけてこられている。
最近は「日本の米カレンダー」を発行している。今回の講演でも参加者に一部ずつ配布していて、きたきつねも貰ってきた。オフィスには一部掛けてあるので、これは自宅に飾ろうと思う。
きたきつねの名刺は、このカレンダーの裏を使って作っていて、なかなか評判が良い。
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