新日本石油が大々的にETBEを1%配合したガソリンを販売
新日石は石油連盟の代表として、世界で主流となっているバイオエタノールを直接ガソリンに混合する方式に抵抗を続けている。理由は、直接混合だと石油元売りと関係なく、給油所で混合して販売できるからということで、石油連盟のコントロールが効かなくなるからだ。
それにETBEは、元々ガソリンの添加剤だし、バイオエタノールを原料に使っていても、もう一方の原料のイソブチレンは製油過程の副産物だ。バイオエタノールの3%混合した場合ETBEにすると7%になってしまうように、エタノールの混合割合には限界がある。E10やE25のようにエタノールを10%や25%にするのは無理ということだ。
また、ETBEは、人への長期毒性の疑いがあるといわれている「第二種監視化学物質」だし、オーストラリアではガソリンへのETBEの添加を禁止しているなど、別の問題もある。
ETBEは、バイオエタノール直接混合に対する嫌がらせでしかない。実際、環境省が実施している国内のE3プロジェクトをことごとく邪魔している。諸外国ではE85、E100も使えるのだけれど、石油エネルギー自給率が1%に満たない日本では法律でE3までしか使えないように制限しているのも、裏で石油連盟が糸を引いているのではないかと勘ぐってしまう。
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