土曜ドラマ「遥かなる絆」最終回
今日NHK総合テレビの午後9時から放送された土曜ドラマ「遥かなる絆」の最終回(第6回)を見た。
中国残留孤児を扱ったドラマで、抑制の利いた非常に良い内容だった。「大地の子」もすばらしいドラマだったけれど、「遥かなる絆」も違った視点で中国残留孤児を扱っていて珠玉の名作になるような気がする。
偶然、4月18日放送の第1回を見て、引き込まれてしまった。帰国した中国残留孤児の娘が、中国留学して、父親の中国での暮らしを知り、父親を理解していく。日本人へ反感を持つ中国人と、うち解け心が通わせられるようになった時の中国人を上手く描き分けている。
きたきつねも、中国人の友人がいるが、人として心は中国人も日本人も同じだと感じることが沢山ある。
このドラマは、城戸久枝さんのノンフィクション「あの戦争から遠く離れて―私につながる歴史をたどる旅」 (情報センター出版局)を基に作られていている。
原作の城戸久枝さんと中国残留孤児だったお父さんの城戸幹さん父娘が、中国での軌跡をたどる旅のドキュメンタリー「故郷行 中国・家族のルーツをたどる旅」が5月31日(日)午後に放送されるということで、これは見逃すわけにはいかない。
今日、TBSで放送が始まった木村拓哉主演の「MR.BRAIN」は、豪華な出演者と派手な演出だけれど、松田優作ではないが「何じゃこりゃー」と叫びたくなった。これでは視聴率が取れないだろう。
ことことさように、民放では、「遥かなる絆」のような心を揺さぶられるようなドラマはできないだろう。「遥かなる絆」を民放が作ると、12回くらいに引き延ばして、お涙ちょうだいの薄っぺらなどらまになってしまっただろう。
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