「未利用エネルギーを活用した小型発電設備の規制」の見直し
昨日の経産省原子力安全・保安院の電力安全小委員会で、「未利用エネルギーを活用した小型発電設備の規制」の見直しに入った。
本当におかしいことなのだけれど、現在小規模な水力発電や工場の蒸気発電は、ダム発電や火力発電などの大規模な発電施設と同じ条件の規制を受けている。ということは、申請書類や運転管理などが100kWでも100万kWでも同じになる。必要書類だけで数十センチになるし、管理が24時間監視が必要になる。だから、小規模な発電所の設置するのは、大仕事で人件費だけで大赤字になる。
大型の設備と小型の設備では、安全基準も違っているし、事故のリスクも低くなるので、監視も常時でなくすることができ、運営が楽になる。設備も安くできるようになるだろう。
昭和60年代に500kW未満の水力発電所は、申請が届け出だけになり、管理も簡素化されているし、平成7年には10kW未満の水力発電所は届け出も必要なくなって随分改善されたけれど、500kW以上になると相変わらず大変だった。
見直しが進み3000kW未満位の発電設備の規制が緩和されれば、農業用水路、溜池、上下水処理場などを利用した水力発電設備や、木工場の廃材やセメント工場などの廃熱を使った蒸気発電などが普及するだろう。
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