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2009/07/03

北朝鮮と日本のアナロジー

筑摩書房の広報誌「ちくま」になだいなださんのコラム「人間、とりあえず主義」が連載中だけれど、何時もきたきつねに違う視点を教えてくれるので愛読している。

今月の460号は、「北朝鮮と昔の日本が重なる」ということで、旅行中のヨーロッパで出会った「日本人は、北朝鮮と日本が似ているというと、嫌がりますが、昔の日本と、今の北朝鮮とは、凄く似ています」という日本の近代史を研究しているフランス人となださんの対話がまとめられている。

軍国主義の日本の現人神の天皇と北朝鮮の金正日総書記、狂信的な国民のあり方は確かに類似している。

また、太平洋戦争に突入するころの日本は国際連盟を脱退し、国際社会から孤立を深めていたし、追い詰められて自暴自棄になって、無謀な戦争に突入している。確かに北朝鮮の置かれている状況と太平洋戦争当時の日本の状況は非常に似ている。


コラムは、北朝鮮を追い詰めることで、北朝鮮国内の反政府勢力が蜂起して、政府を転覆するというシナリオは危険だという話で終わっている。

きたきつねは、このような見方で北朝鮮のことを考えたことがなかった。きたきつねは戦後世代なので、上の世代の子供たちは、「この戦争は正しい戦争である。君らは、国のため天皇陛下のために死ね」とか「君たちの寿命は二十歳までだ」と教えられていて、一種のマインドコントロール状態になっていたことは、知っていたが、過去のことだとしか考えていなかった。

そう考えると、昨日ミサイルを4発発射したのは、無謀な戦争に突入する前奏曲のような気がしてきた。

北朝鮮の戦争を避けたいという葛藤のサインをアメリカ無視し続けることで、自暴自棄になって暴走する可能性があるということだ。地続きの韓国だけでなく、敵対国である日本へのミサイル攻撃などで大惨事となるだろう。

対応策はなにかないものだろうか。

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