低エネルギー社会を考えようフォーラム
講演の後、質問への回答があったけれど、これもちょっと消化不良の感じがした。
後半は、低エネルギー社会のグランドデザインについて、幾つかの設定をベースに、グループ討議を進めたけれど、多くの人が、現在のエネルギー消費、生活から脱却できないので、議論がかみ合わない。大幅なパラダイムシフトをしなければ、低エネルギー社会を理解できないと思う。
たかだか50年ほどの石油依存社会の体験しかしていないけれど、若い世代はそれ以外の社会を知らないから、 「太陽光発電、風力発電に期待」、「技術開発で新しいエネルギーが見つかる」などという楽観論も多いのもしかたがないのだろう。
多分、沢山の人が死ぬといった極端な問題が生じない限り、石油のない低エネルギー社会の理解と移行への合意は得られないだろう。

休憩時間にといれの窓を見るとビックサイトが見えた。
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コメント
どうも大谷です。
石油減耗で経済規模は小さくなります。ですが、借金は情報であり、小さくならない。そこが問題という話をしたつもりなのですが・・・
投稿: | 2009/09/28 07:57
大谷先生コメントありがとうございます。
基本的な考え方は、きたきつねと同じだと思いましたが、そこのところが良く理解できませんでした。
農業が衰退して都市化するところは、非常に興味ある考え方だと思いました。そのような考え方をしていませんでした。
それと、エントロピーを減少させる方法はないという話をされていましたが、植物はエントロピーを減少させることができるのではないでしょうか。
低エネルギー社会のシステムを考えていますが、複雑すぎてなかなかまとまりません。
投稿: きたきつね | 2009/09/28 23:28
植物だけを考えれば、エントロピー減です。ですが、光合成の駆動力は、太陽がエネルギーをまき散らかすエントロピー増のプロセスを伴っています。
エントロピー増大則とは、宇宙のエントロピーが必ず増大するということであり、それゆえ、エントロピー減の出来事には、それを裏付けるエントロピー増の出来事が伴っていなければならないという話なのです。
投稿: | 2009/09/29 09:28
それはよく判っているつもりです。
宇宙というシステムを考えるとエントロピーは増大していますが、地球という惑星の表面だけを考えるとという条件では、植物が太陽のまき散らかすエネルギーを利用してエントロピーを減少させているといえるでしょう。
化石エネルギーも光合成の産物で、同じだと思います。
投稿: きたきつね | 2009/09/30 22:27