東京国立博物館「皇室の名宝 1期」

今日は旧暦九月十三日で、「後の月」・「十三夜の月」・「栗名月」。
天気が良く、気温が23度を越えて、歩いていると汗ばむほどだった。
休みをとって午前中は東京国立博物館で開催中の「皇室の名宝 1期 永徳、若沖から大観、松園まで」を観てきた。油断していたら、会期が11月3日までと少なくなっていた。
どうも、博物館ブームが酷くなっているようで、老老男女が群れていた。昔は、特別に有名なもの以外はゆっくりと観ることができたのに、最近は人混みをかき分けるようにして観なければならない。
それと、会場内でおばさん達がピーチクとスズメが囀るように五月蝿いのが堪らない。それも深い教養で正確な話であれば良いのだけれど、ウソばかりなので、さらにストレスは増すことになる。
それでも、皇室の所蔵品の質の高さと状態の良さには絶句、もう眼福限りなし。若沖などは、3年前に見たプライスコレクションはゴミに見えるほどだ。
明治以降の工芸品もすばらしい。寺社や大名だけでなく、明治以降は皇室が大スポンサーとして日本の工芸技術を支援していたのだろう。
11月12日からの2期では「正倉院宝物と書・絵巻の名品」なので、是非見なくては。次回は会期が短いので注意しなければいけない。奈良国立博物館で開催中の御即位二十年記念「第61回 正倉院展」を見に行きたいのだけれど、今年も無理のようだ。
会場の平成館をでて、春秋二回しかない庭園の公開中ということで、本館と東洋館の間から庭園の中に向かった。日頃は人があまり入らないのでカラスやドバトの天国で、糞爆弾に注意しなければいけないようだった。
年二回ともったいぶるほど、美しい庭園というわけではない。

それより、滅多に見る機会のない、博物館の裏側を見ることができたのはよかった。
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