冗談が現実に

今日は「望遠鏡の日」。朝から雨模様で、降ったりやんだり。
散歩でキクイモの葉に上でオジロアシナガゾウムシを見つけた。写真を撮ろうと近づいたところ、死んだ振りを始めた。普通は転げ落ちるのだけれど、葉の上で固まっていた。
食糧の自給率は、低いといっているけれど、食糧の輸入が止まれば自給率は黙っていても100%になると冗談をいっていたが、現実になってきたようだ。
自給率は、国民の必要とする総熱量ではなく、総供給熱量をベースに計算している。ということは、国内の食糧の供給熱量が同じであれば、自給率計算式の分母である輸入も含めた総供給熱量が小さくなれば、自給率はアップすることになる。
先日発表された2008年度の食料自給率が1ポイント上がり、41%(カロリー基準)というのがまさに、この数字のマジックで、食糧価格の高騰でトウモロコシ、小麦、大豆などの輸入が減ってしまったために、自給率が向上したらしい。
2008年はバイオエタノールブームと投機資金によるトウモロコシ価格の高騰で、1人1日当たりの総供給熱量が2473kcalと、前年度より 78kcal減ってしまい、国内産の食糧による供給熱量が4kcal減ってしまったにもかかわらず、自給率は上昇してしまったということだ。
だから、自給率が上がったと喜んではいけないということになる。食糧の国際価格の高騰や製品輸出の不振などで、食料輸入が滞ると、、数字のマジック食糧自給率は上昇しても国民が飢えるなどという笑えない状況が起こるということにもなる。
本来ならば、国民の必要とする食糧に対する、国産食糧の自給率にしなければいけないのだろう。
日常、食糧は、工業製品と違い、命に直結するものという意識は無いけれど、実際に自動車に乗るのを一週間我慢して家でじっとしていることができても、一週間食事を取らずに我慢するのは非常につらいだろう。特に、腹減りのきたきつねなどは二、三日で死んでしまうのではないだろうか。
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