食品の安全性の証明

今日は七十二候の「紅葉蔦黄ばむ」。
昨日の陽気がウソのように、寒気が吹き込んできて、最高気温が14度と昨日よりも10度以上低くなった。札幌では昨日初雪、今日は初氷を記録している。関東でも群馬県の山よりは雪となった。関西では木枯らし一番が吹いて、本格的な冬が近づいてきている。
遺伝子組み換えトウモロコシや大豆について食品の安全・安心を心配しているというけれど、私達が食べている食品の安全性についてはだれも証明したことはないのではないか。
コシヒカリの食品としての安全性を科学的に保証してはいないはずだ。食経験から安全と判断しているだけだろう。遺伝子組み換え作物の食品としての安全性は科学的に調べられているのと対照的だ。
それに、ソバのように死ぬこともある世界最強のアレルギーを起こす食品が流通しているのにはだれも何もいわない。
これまで品種改良に放射線や薬物による突然変異を使った農作物があるけれど、この作物の遺伝子は、元の作物の遺伝子の一部が壊れたり、組み換わってしまっているはずだろう。それを平気で食べてきて、何か起こっているのだろうか。
よく遺伝子組み換えは、自然に起こりえないことが起こっているという人がいるけれど、米の品種改良でも、インディカとジャポニカや、晩生種と早稲種など自然界では起こりえない品種の交配が行われている。
もっと不思議なのは、遺伝子組み換え反対屋の人達は、インターフェロンやヒト成長ホルモンなど遺伝子組み換えで作られた医薬品については、反対運動をしないことだ。遺伝子組み換え作物は、食品として食べられ、消化器で消化・吸収され、体の中に取り込まれるという複雑な経路を通るけれど、医薬品は注射で直接体内に注入される。遺伝子組み換え作物からの油脂やデンプンに「安全性に不安がある」とすれば、医薬品も同じだろう。
遺伝子組み換え反対屋が遺伝子組み換え医薬品を反対運動のターゲットにしないのは、金蔓にならないからだろう。
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