エコプロダクツ2009
雨の中、東京ビックサイトで開催中の「エコプロダクツ2009」にいってきた。東館全館を使った巨大な展示会で、見るところも多く一日必要だろう。
入場者も、小学生から老人まで幅広い階層の人で会場は埋まっていた。二酸化炭素の測定器のメーカーのブースで会場内の二酸化炭素濃度を表示していたが、2700ppmを越えていた。換気不足で、新型インフルエンザの患者がいれば感染の確率は相当高いと思う。
子供向けのクイズや参加型のイベントが沢山用意されていて、子供達は楽しそうだった。
有機資源協会のブースでは、マスコットの「バイオマスくん」の色塗りでストラップ作りをしていた。
四万十ドラマのブース新聞紙を使ったバック作りの実演は、なかなか面白くて、完成するまで見てしまった。商品として販売しているようだけれど、イベントなどで作り方を講習してもくれるようだ。間伐材を使った商品開発など頑張っている。
昨日のテレビニュースで紹介されていたソニーのジュースで発電する電池。実際はブドウ糖とリンの緩衝液の混合液を使って、0.8Vの電圧を発生できるらしい。酵素でブドウ糖を分解して水素イオンを作って電気化学反応を利用して発電する仕組みらしい。
面白かったのは、二酸化炭素と水素でメタノールを作ることのできる触媒が紹介されていたけれど、水素の供給は現在のところ天然ガスから作るしかないから、なんだか非常にバランスの悪いものも紹介されていた。
色々なところで、本当にエコなのか微妙な展示もあってツッコミどころが沢山あった。
会場を回りながら考えたのは、何でも二酸化炭素さえ減らせば良いのかという疑問だ。太陽光発電、風力発電、電気自動車、リサイクルなど、全てのエネルギー消費を減らすという発想にないこともきになるところだ。
全てビジネスで、大量生産、大量消費を前提として、二酸化炭素を減らしている商品だから沢山買ってほしいということしかないようだ。そこには資源の有限性に対する考慮はない。
エコプロダクツというように、イベントの名前通り、エコという名前の製品を宣伝するだけのようだ。
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