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2009/12/09

不況は解消できない

091209_1

今朝はそれほど冷えなかったけれど、気温が上がらなかった。

先日のもったいな学会の石井会長話の続き。ハバート論文で上の図で、資源の問題を説明している。

石油のような有限の資源は使えば無くなる。再生可能な資源は、ある程度は増えるけれど、どこかでプラトーに達する。ところが経済成長は指数関数的に増加する。

金本位制を離れた現在の紙幣は、無限に印刷することができるし、国債も同じだろう。日本の国債残高は600兆円というのを考えるとなるほどといえるだろう。

1920年代の世界恐慌の時は、図を見ても判るように、資源と経済がほぼ同じラインに乗っているから、当時は無限と考えられた資源を使って恐慌を克服できた。

でも現在は、資源の限界が見えてきているから、いくらバーチャルな紙幣を印刷しても実態となる資源が追いつかないのだから、そのギャップを埋めることができないことになる。だから、現在の不況を克服するのは困難だということになる。

経済成長が数パーセントだと騒ぐ前に、経済成長を極小さく押さえて行かなければ、持続的に社会を維持していくことができないということだろう。

資源という実像と、貨幣という虚像がつながらなくなってきたということになる。だから、金の価格が暴騰するわけだ。

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