映画「AVATAR」
ジェイムズ・キャメロン監督の話題の映画「アバター」を見に近くのシネプレックス8に行ってきた。
3D版は眼鏡をかけていると、暗いし、視野は狭くなるし、3D眼鏡は落ちてくるしどうも快適ではないので、2Dの字幕版にした。
先週22日に始まったばかりなのに、レイトショーだったからかもしれないけれど、15人ほどしか観客はいなかった。
この一年、周辺にシネマコンプレックスが増えて、きたきつねの家から10kmくらいにシアターが30を越えてしまったから、観客が分散したのだろうか。
映画は、週刊文春のシネマチャートでおすぎが良い評価していたので、期待していたけれど、期待通りで非常に面白かった。
アドベンチャースペースものとして見ても面白いし、深読みして文明批評として見ても面白かった。2時間40分を越える長編だけれど、時間を感じなかった。
時代は2154年、荒廃した地球から衛星「パンドラ」にあるエネルギー資源を採掘にやってきた鉱山会社が、衛星に住んでいる生命体のナビを追い出すための「アバター・プログラム」に元海兵隊の半身不随のジェイクが送り込まれる。
「アバター」というのはパンドラの生命体のナビと人間の遺伝子から造られた肉体のことで、そのアバターに基になった遺伝子を持つ人間の意識を送り込むことで遠隔操作できるとい設定。パンドラの大気は、人間が呼吸できない有毒の大気で、防護面なしでは40秒で死ぬということになっている。この設定も非常に重要になっている。
ジェイクは、事故死した双子の兄の代わりにそのアバターを操作することになって、ナビの中に入りこんで、情報を集める作戦に参加することになる。
でも、ジェイクはアバターを通して、パンドラの不思議な世界に見せられ、さらにナビの娘と恋いに落ち、人間の攻撃からパンドラを守ろうとすることになる。
ナビと人間の戦闘シーンが迫力がある。
最後は、ナビの勝利に終わりめでたしめでたしという話しで、最後に、パンドラの生きものの意識の統合体のエイワの力で、アバターにジェイクの意識が統合されるところで終わる。
鉱山会社がアメリカで、パンドラのナビがインディアンという見方もできる。
エイワが光る糸を出してジェイクを包み意識を吸い取って、アバターに意識を送り込むところは、風の谷のナウシカでオームが出す金の糸を思わせる。
スターウォーズでも、だれも宇宙服無しで動き回っているけれど、アバターでもマスクはするけれど、服装は半袖やタンクトップで有毒な大気の中を動き回っていているというのが面白い。
特殊効果やCGは良くできていて、時間と人手でがふんだんに投入されていることがよく判る。
衛星パンドラに住んでいる生命体ナビは、違和感が無いように上手く作り込まれているので、見ている内に全く違和感がなくなったしまった。
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