映画「Dr.パルナサスの鏡」
午後時間が空いたので、「Dr.パルナサスの鏡」をシニア割引で見てきた。予告編を見たときにこれは見なければと思ったけれど、どうもきたきつねのような単純な人間には理解できないような不条理な映画だった。
悪魔と取引をして不死となり千歳になるDr.パルナサスのイメージの中に人を騙して呼び込み、その人が正しい選択をするかしないかを悪魔と競うゲームを続けている。
昔、Dr.パルナサスが若い女性に恋をして、その恋を成就するために悪魔と娘が16歳になったら渡すという約束をして、娘を渡さないために悪魔とかけをする。そこにジョニー・デップ、コリン・ファレル、ジュード・ロウの3人で一役の詐欺師がからんでくるという不思議なドタバタ喜劇(?)のようだ。
細かな部分は、非常に良くできているのに、全体はバラバラに感じてしまった。ジョニー・デップが出る映画がなんだか奇妙な感じになるということなのだろうか。
Dr.パルナサスが住居で劇場にしている馬車や、Dr.パルナサスが載って舞台に出てくるアクリルの台の怪しさはなんともいえない雰囲気がある。
映像的には、アカデミー賞に美術賞と衣装デザイン賞の2部門でノミネートされたのはよく判る細かな部分まで良くできている。金がかかっているがよく判るけれど、Dr.パルナサスの心象風景のVFXは、なんとも微妙なできで、日本映画のそれをみているような安っぽさなのが不思議だった。
| 固定リンク
コメント