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2010/02/06

映画「おとうと」

山田洋次監督の「おとうと」をようやく見に行くことができた。

吉永小百合さまと笑福亭鶴瓶の組み合わせの妙を生かした山田洋次ワールドで、たっぷり泣かせて貰った。山田監督は、くすぐっておきながら、涙腺をゆるめるポイントをよく知っている。

映画「おとうと」は確かに家族の絆をテーマに感動的な映画だと思うし、見て良かったと思う。ただ、山田洋次さんの偉大なるマンネリと感じる部分も多く、笑福亭鶴瓶主演のフウテンの寅さんを見ているような気分がしてしかたがなかった。

吉永小百合さまは、若く美しいし、団子っ鼻の蒼井優は、じつに可愛い。

いくら東京での生活が長くても、大阪出身の吟子がおとうと鉄郎と会って怒ったときや、大阪に行っても大阪弁が出ないところはちょっと違和感があった。それと、鉄郎の兄の長男夫婦、大阪のホスピスの所長やスタッフ、医者にしても同じ。

関西人は関西弁を変えようとしないし、たとえ標準語を話していても、感情が入る時や、生まれた場所に戻ったときは方言がでてしまうのではないだろうか。

大阪を舞台にする必然性は、鉄郎役に笑福亭鶴瓶をキャスティングしてしまったことしかないようだ。

美術や衣装など細かなところまでよく気が回っていて、総予算が限られる日本映画ではこうでなくてはいけないだろう。

確かに、映画のおとうとのようなキャラクターのひとは、親戚の中には必ず一人はいるような気がする。きたきつねの母の弟が重なって思い出された。結婚してこどももいたのに、ある時ふといなくなってしまい、ときどき母の所にお金を無心に来ていたのを、子供の時に見ていた。

そのおじさんも、酒とばくちと不摂生で、最後は結核と肝臓病になり一人病院で無くなった。何があったのかよく判らないけれど、どんな思いで人生を送ってきたのか知りたい気分だ。

タイトルロールの最後に、市川昆監督の「おとうと」へのオマージュを込めた作品ということが判った。

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