映画「借りぐらしのアリエッティー」
土曜日公開になったジブリの「借りぐらしのアリエッティー」を見てきた。
原作は、メアリー ノートンの「床下の小人たち―小人の冒険シリーズ〈1〉 」で、宮崎駿氏が脚本を書いた作品で、新人の米林宏昌監督が抜擢されている。
米林監督は、公開前にテレビで東京都現代美術館で開催中の「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」の宣伝にでていて、非常に若いひとだった。
コビトといえば、日本の一寸法師をイメージするのだけれど、アリエッティーは身長10cmの三寸三分法師ということになる。
人の住宅の中で、食料や生活に必要な物を借りて暮らしているというアリエッティーの一家の話で、静養にきた心臓病の少年とアリエッティーの出会いと別れが描かれている。
大きさの違いの生み出す不思議な世界に力点があるのだけれど、大きさの違いにリアリティーを持たせるのは非常に難しいのだろう。見ていると大きさのバランスが色々なところで崩れるので、非常に気になってしまった。きたきつねのような見方をする人は少ないとは思うけれど、非常に疲れた。
一家は、最後にヤカンの舟に乗って旅立つのだけれど、「お椀の舟に箸の櫂」の一寸法師のようだ。
宮崎駿氏の作品に共通する勝ち気な少女が主役になっていて、話は、非常にシンプルで、子ども達は、単純に可愛いというところで満足してくれるだろうけれど、大いなるマンネリの世界に入ってしまっているようだ。
何か物足りなさを感じながら帰ってきた。
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コメント
今日見てきたけど、やっぱり同じように大きさのずれが気になった。
仕方ないのかなと思いつつ。。。
大人ってつまんないね。。。
投稿: BABY | 2010/07/24 21:39
BABYさん
本当に大人ってつまんないですね。
いくらアニメでもっていう気持ちがあるので、荒唐無稽は土台がしっかりしていて成り立つのではと思っています。
投稿: きたきつね | 2010/07/24 22:15