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2011/04/07

フラットな組織?

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昨年まで勤めていた会社が、この春から組織を変えたようだ。今日初めて聞いて、あきれている。5年前に組織をフラットにしてプロジェクトチーム制にして、業績が上がらなかったということで、さらにフラットにしたらしい。

フラットな組織は、ダメだということが判ってトヨタなどの企業も辞める方向になっているときにどうしてなのだろう。フラットな組織は、無責任体制を生むだけで、なにも得ることができない。

フラット組織は、個々のメンバーがプロフェッショナルであることを前提としていて、上下構造で維持されるのではなく、その資質の高さにより維持されるのだから、メンバーの資質がある程度高いレベルであれば機能するかも知れない。

そうでなければ、コントロールができない烏合の衆の集合体でしかない。実際に、フラットな組織で自立的に動ける組織は非常に少ないと思う。

烏合の衆は、指揮命令でしかパフォーマンスを上げられない。ところがフラットな組織は、プロフェッショナルの集合体ということになるので、指揮命令系統が不明確になる。

自立できなければ、組織をきちんとコントロールできるリーダーがいれば、うまくいくのかも知れないが、現実にはそのようなリーダーは少ないし、フラットな組織では、制度的にチームをひいきいる自覚を持たされることが、少ないから、フラットな組織では強力なリーダーは育たない。

そのリーダーについても、通常1人の人間が直接みることのできる部下の数は5〜7人程度であり、それ以上の部下を見ることができる人材は、極めてまれだろう。人によっては、自分のことも管理できないひともいる。

もう一つの問題は、人材育成の問題だ。フラットな組織であれば、新人もベテランも競争相手になるから、即戦力にならない新人を育てることに勢力を使うよりも、自分のパフォーマンスを上げて、高い評価を勝ち取る方が良いに決まっている。

特に、短期的に成果を要求されるフラットな組織では、企業風土や価値観を浸透させたり、人材を長期的に育成したりすることが難しくなる。

軍隊を初めとして、多くの組織がピラミッド型のライン組織を採用してきたのには訳があるのだ。ものの考え方から、技術までうまく伝承しながら、人材を育成し、仕事をしなければならない組織には、フラットな組織はそぐわないことは自明だ。

期間を区切ったプロジェクトチームが必要な場合には、ピラミッド型組織の中に、並行して独立したフラット型組織を組み込むのが一番で、継続性を保ちながら、必要なパフォーマンスを上げることが可能になる。

どうも世の中の流から10年以上は遅れている、ゆでガエル組織になってしまったのだろう。それもトップが、現場を理解していないということになる。

組織を活性化させパフォーマンスを上げようとするなら、組織をいじる前に、イエスマンばかり集めて硬直したトップ集団を解散して、風通しが良く、闊達な議論ができるトップに変えることしかないだろう。

猿が何匹集まっても猿、ゴミは沢山集まると宝になる可能性があるということもあるけれど・・・・・・。

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