映画「プリンセス トヨトミ」
雨の日だし、6月からは、フルタイムの仕事なので気楽に映画に行く時間も取れなくなりそうなので、映画「プリンセス トヨトミ」を見にいってきた。
原作は万城目学の『プリンセス・トヨトミ』という小説で、もちろんきたきつねは読んだことは無い。イメージが崩れるので、基本的に原作を読んだことのある映画は見ないことにしている。実際、設定の改変があるらしい。
会計検査院の検査官と、豊臣の遺児を守る大阪国との攻防を描いているSF(?)コメディーになるのだろう。
検査官の名前が松平元、鳥居恵子、旭ゲーンズブールと徳川方、大阪国側が真田幸一、橋場茶子、長曽我部、蜂須賀と豊臣方になっていて、役の性格付けも面白い。
プリンセストヨトミというタイトルと予告編から、豊臣秀吉ゆかりの橋場茶子が全面にでて活躍するかと思ったけれど、これは肩すかし。橋場茶子は中心的な役割を果たしている訳でなく、あくまでも脇役の一人だった。あくまでも主役は、堤真一の松平元で、中井貴一の大阪国総理大臣真田幸一とからみが中心になっている。
松平元の堤真一は、会計検査院の検査官なので、SPの尾形総一郎に見えて仕方が無かった。綾瀬はるかはコメディエンヌとしての扱いで、相変わらずボケ役で、なんだかいつも食べているような印象だ。
映画としては、親子の絆というか、父親と息子の絆について非常に印象的な結末となっている。きたきつねは、父親とは、ある事件以来男として向き合っていないので、大阪国の父親と息子はうらやましい。
細かなところで破綻や、ミスがあるけれど、鈴木雅之監督の上手なウソにしっかりだまされて帰ってきた。監督のイメージがしっかりしていて、映像の処理も上手い。
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