映画「ヒューゴの不思議な発明」
つくば市のシネマコンプレックスに3月1日公開の「ヒューゴの不思議な発明」を見に行ってきた。
1930年代のパリを舞台に、不思議な機械人形を介して主人公ヒューゴが色々な出会いを通して幸せになるという話だ。
マーチン・スコセッシュ監督の、世界初の職業映画監督ジョルジュ・メリエスへのリスペクトが随所に見ることができる。
映画の黎明期に、特殊撮影の工夫など非常に興味深い。デジカメのQV-10が発売されて、ユーザーが色々な工夫を重ねてデジカメの持つ可能性を引き出した時期と非常に似ている。
映像の作り込みも非常に奇麗で、期待通りの非常に面白い映画だと思う。
気になったところは、最初のパリ駅の場面で、遠くから駅の中にカメラが進む感じになっていて、勿論CGなのだけれど、一瞬なので気がつかない人が多いと思うけれど、駅のホームの人の処理が随分手を抜いていた。
その他の場面は、非常に上手く処理されていて、やはり日本映画と金のかけ方が違うことをつくづく感じた。
そうそう、駅の構内の花屋の女性リゼット(エミリー・モーティマー)の心配そうな顔は、安田成美さんに似ていると思った。
第一次世界大戦は1914年から1918年の5年間の長期の戦争で、ヨーロッパを中心の甚大な被害が出て、戦闘員の戦死者・行方不明者は1767万人、戦傷者2122万人に達し、非戦闘員の死者も1000万人となっている。
鉄道公安官は、この戦争で右足を失い、花屋のリゼットの兄は戦死しているということで、時代の背景を暗示している。
最後のパーティーの場面で、鉄道公安官とリゼットが結ばれ、ヒューゴとパパ・ジョルジュが鉄道公安官に新しい義足をプレゼントしたことを見せ、孤児のヒューゴも新しい家族ができて、めでたしめでたしというところで終わっていた。
やはりこのような終わり方の映画は、心地よいものだ。
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