原発再稼働を狙う動き
今日も最低気温は-2.8度で、仙台は-0.1度なのでどちらが東北か判らない。外は霜が降りて真っ白。日中は15度近くまで上昇するから、早起きしない人は関東がこれほど寒い朝を迎えているとは思わないだろう。
ようやくボケの花が、本格的に咲き始めた。でも花びらは霜焼のようだ。
昨夜のNEW ZEROで原発再稼働の話題を扱っていたけれど、大飯原発の地元で再稼働しなければ地元の経済が大変という場面を写したあと、村尾キャスターが原発再稼働のメリット・デメリットを説明していたが、これが酷かった。
原発再稼働しなければ、電気料金の値上げで企業が困るとか、節電で生活が不便といったことをあげ、原発を再稼働することの問題としては、原発事故を上げていた。
原発事故との対比はおかしくないだろうか。経済や生活の不便はなんとかできるが、原発事故は国民の生命と未来永劫に近い時間に渡って生活することができず、食料を作ることのできない広大な土地を生み出すことは耐えることができないだろう。
命の問題と、経済と同じに論じ、いくらコマーシャルを出稿してもらっているからといって、原発再開しなければこまるという発言はありえないだろう。
福島、柏崎、美浜、高浜、大飯などのように原発が集中しているエリアでは、一基が事故でコントロールできなくなって、爆発を起こした場合には、隣接した原発もコントロール不能になって、連鎖的にメルトダウンが続くので、最悪だ。
数百万人単位の人を避難させることができるのだろうか。
先日NHKで、スゥエーデンの核廃棄物の最終処分場を取り上げていたが、ビデオの中で最終処分場の職員は、管理する期間を10万年といっていた。おいおい、10万年もかよ。原子力を使うようになってまだ60年程しか経っていないぞ。
原発は、原料生産から発電、廃炉の全てのステージで、簡単に無害化できない、凶悪な核廃棄物を生み出し、そのコストを無視することで発電コストが安くなっているだけにしかすぎない。
電力会社は、原発を再稼働して電力を売ることで、自転車操業で再処理などのコストを稼ぎたいというのが本音だろう。再稼働せずに、そのまま廃炉するとすれば、それに必要なコストを全く生み出さない厄介者が残るだけなのだ。
だから原発再稼働したいのだ。でも事故が起こった時には、国民にコストを負担してもらえば良いと思っているに違いない。
| 固定リンク
コメント