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2012/04/04

二十四節気の「清明」

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今日は二十四節気の「清明」、七十二候の「燕来る」、「沖縄県誕生の日」、「オカマの日」。

昨日の嵐の余波が残っていて、常磐線は一日ダイヤが乱れていた。北日本ではまだ低気圧の影響で、強い風が吹いているようだ。佐渡の両津では瞬間最大風速43.5m/sを記録したということだ。

昼休みに上野の不忍池まで行ってきたが、気温が上昇して桜は五分咲き。昨日の風の影響は無かったようだ。

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ヤマザクラの花も咲き始めた。

週刊文春4月5日号「文春図書館」で民俗学者の六車由実が介護の現場での体験として「たとえば、私がデーサービスで出会ったある宮崎出身の男性は、高度経済成長期の『漂泊民』でした。その方は、戦後、発電所から各村々に電線を引く仕事で、技術者グループの家族も含め十数人の大所帯で、村から村へと二十年まわっていたというのです」という風に述べている。

もし、六車女史のいうようにこの男性が『漂泊民』であったら、トンネルやダムを作ってきた多くの土木技術者も『漂泊民』であり、さらに故郷を離れ都会の会社に就職して、転勤の連続で暮らしてきたサラリーマンも当てはまるような気がする。

今は、子供の教育ということで、単身赴任という形になっているけれど、定住する自宅があっても、帰る故郷も失った人々は『漂泊民』といえるのではないか。そうなると、今の日本社会には昔よりも多くの『漂泊民』がいる社会なのだろうか。

柳田國男の常民が「水田稲作を基盤とする定住農耕民」ということであれば、大都市は『漂泊民』の吹き溜まりになってしまったのだろうか。

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