映画「わが母の記」
4月28日公開の映画「わが母の記」を見てきた。
原作は作家井上靖の自伝的小説「わが母の記〜花の下・月の光・雪の面〜」。
5歳の時から13歳までの8年間、親と離れて暮らしたことを、母親に捨てられたと思い込んで暮らしてきた作家が、だんだんぼけて行く母親とのふれ合いの中から、最後に真実を知るという物語。
主役の伊上洪作の役所広司は好演しているし、母親の樹木希林のボケ振りはすごい。
非常に自然な会話も含め、昭和の大家族の暮らしがリアルに表現されていて、見ていて非常に懐かしい気持ちがした。
井上靖邸をつかって撮影したということだけれど、それも実在感がでているのだと思う。
映画は、監督と脚本家の想像力を越えることができないのがよく判る作品になっている。
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