定年ゴジラ
今日は、「測量の日」、「ウェストン祭」、「雲仙普賢岳祈りの日」。
ほぼ休養日。
こぎつねに借りた重松清の「定年ゴジラ 」を読み始めたら、止まらなくなって読了。
主人公は、昭和11年生まれだから一回り上の世代で、再就職せずに新宿から2時間のニュータウンで暮らしている定年退職者、その主人公と同じような境遇の退職者の交流と暮らしを描いた長編小説だ。
長時間通勤や長い単身赴任のサラリーマンの生活ということで、きたきつねとは少し境遇がちがうけれど、何となく共感できる。
子育てを終え、ローンを払い終えて定年、趣味もなく、地域社会に入ることも難しい毎日が日曜日の元サラリーマンというのは、生きにくいのだ。
通勤片道2時間、ちょっと職場の近くで飲んで帰ると、風呂に入って寝るだけになってしまうし、土日はかみさんの買い物につきあったり、ゴミ掃除や庭の草取りなどしていると趣味をする暇もないはずだ。
ニュータウンの家で過ごす時間よりも職場と通勤で費やす時間が長いというのは、ごく普通の風景なのだろう。
だから、定年退職してから趣味にのめり込む傾向があるのかもしれない。バードウォッチングを始めた人たちは、極端にのめり込み、高額な光学機器や超望遠レンズとデジカメを買い込み、どこにでも出没して、農道を占拠したりして顰蹙をかってしまうのだろう。
きたきつねは現役時代は、職住が比較的近く、Door to Doorで最長40分だったから、非常に忙しかった一時期をのぞき、家族と過ごす時間も長かったし、趣味を広げることもできたのは幸せだった。
それでも一番忙しかった時には、肺炎で医者から入院しろと言われながら、抗生剤を飲んで仕事に出ていたこともある。
残りの人生をどう生きてゆこうか・・・・・。
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コメント
本家Scooby-Dooよりいい顔です。
投稿: わん | 2012/06/04 14:52