映画「天地明察」
冲方丁の小説を映画化した「天地明察」を見てきた。
平安時代初期から使われてきた唐の宣明暦が江戸時代初期には2日ほどのズレが生まれそれ、生活に影響が出ていた、それを正しい暦に変えようとする幕府の改暦事業を担った安井算哲の物語。
1684年に朝廷は宣明暦を明の大統暦を採用を採用したけれど、半年足らずで安井算哲が作った貞享暦に改暦されるという大逆転がクライマックスになる。
安井算哲役の岡田准一は好演している。算哲の妻えんを演じる宮崎あおいは笑顔が可愛い。
映画としては比較的良くできていたけれど、10年以上の時間の経過が、会津藩主保科正之の死などで表されているが、出演者は一切歳をとっていないままなので、非常に奇妙な感じがした。
細かなところは、低コストなので仕方が無いのだろうけれど、CGを使っているのであれば、神社・仏閣の柱などはきちんと朱色に彩色して欲しかった。
言葉遣いは、現代語でも良いけれど、宮﨑あおいさんがお歯黒を付けていたら、ずっと良かったのに。
映画は、映画監督のイメージ力を越えることがないので、スケールが決まってしまうし、嘘つき具合も限界が出る。
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