椎名誠の「ぼくがいま、死について思うこと」
椎名さんは、結構良い年齢になるまで、葬儀や宗教についてあまり意識しことがなかったのだろうということがよくわかる。というか、現在の多くの人たちも同じような感じかもしれない。
ただ、葬儀が現在のような、葬儀場を使うような型になったのは、昭和40年代に入ってからではないだろうか。葬儀社によるシステマチックな葬儀が大昔から続いていた訳ではない。
葬儀の意味も形も変わってしまって、単なる様式化した儀式になってしまったのだろう。墓に付いても同じだ。
あまりビジネス化したことから、葬儀が自由葬とか直葬という方向に、墓にしても散骨や樹木葬という形式になってきているのではないか。
高齢化社会に入ったということは、不老不死はありえないから、今後大量死の世界になってくるということで、葬儀や墓の問題は重要な課題になってくるだろう。
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