大田黒摩利「この羽 だれの羽?」
先週、偕成社からワイルドライフアーティストの大田黒摩利さんの6冊目の絵本「この羽 だれの羽?」発刊された。
どんな絵本かなと思っていたけれど、非常にしっかりした科学絵本で、羽根図鑑といってもよいだろう。
こどもの絵本にしておくのはもったいない。バードウォッチングの初心者にとって、野鳥の羽根についての入門書として、最適だと思う。
公園のベンチの前に落ちている一枚の羽根から、なんという鳥の羽根なのかを調べるということから、始まる。
きたきつねは、何の羽根か直ぐに分かった。
羽根についての絵の図鑑は、笹川さんの「決定版 日本の野鳥「羽根」図鑑」があるけれど、絵は、「この羽 だれの羽?」の方がリアルだと思う。
きたきつねが、写真図鑑よりもイラスト図鑑を使っているし、初心者に勧めるのは、写真図鑑の鳥は、人でいえば山田太郎というある個性をもった個体のもので、その種を代表するものではない。
それと、カメラマンと比べるとワイルドライフアーティストのほうが、良く観察していると思う。
イラスト図鑑は、作者が頭の中で平均化して、種として必要な情報を盛り込んで描いているので、識別するときによいのだ。
さらに、ディフォルメもできるので、一枚の絵に写真では見えない部分など、色々な情報を盛り込むことができるのだ。
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コメント
きたきつねさん
本の宣伝ありがとうございます。m(_ _)m
模様の入った羽を拾ったときのワクワク感、経験してしまうとはまりますよね。
拾った羽から鳥に興味を持ってくれる人が増えた、うれしいです。
投稿: やままゆ | 2013/04/19 21:57
やままゆさん
鳥の羽根の不思議を知れば知る程はまります。
知り合いが羽根をパウチして栞にしてくれました。
そういえば、一時探鳥会に羽根を何種類も持って行って説明していました。明日の探鳥会に持って行こうかな。
投稿: きたきつね | 2013/04/19 22:06