肌寒い一日
ジブリの月刊誌「熱風」5月号の特集は「グローバル企業とタックスヘイブン」で、国家が税を集められなくなっている実態をしることができる。
5月27日にはNHKのクローズアップ現代で、租税回避について「“租税回避マネー”を追え ~国家vs.グローバル企業~」を取り上げていた。
租税を回避されると税を基盤とする国家は成り立たなくなってしまうから、大きな問題だ。
昨日、国税庁が、カリブ海のケイマン諸島などタックスヘイブンと呼ばれる国や地域に財産を持つ日本人のリストを大量に入手したというニュース。そのリストをもとに、脱税が疑われるケースなどがないか調査していくことになる。
金持ちは、一円でも税金を払いたくないようだ。ハリーポッターシリーズの翻訳者は、海外に半年以上生活することで、租税回避しているのは有名だ。
経済産業省は原子力発電所を廃炉した場合に生じる電力会社の経営負担を減らすために、廃炉による損失を複数年に分けて計上し、電気料金で回収できるよう会計規則を見直す方針を固めたらしい。
廃炉による損失を複数年に分けても、10年程度の分割期間では、廃炉にかかる年数は未知で、廃棄物の処理の見通しもないから、全く現実的ではないのは電力会社が一番知っているのだろう。
日本原子力発電の東海原発の廃炉は2001年から始まっているけれど、13年かかっても、まだ原子炉本体の撤去作業に取りかかることができていない。
福島第一原発のようにメルトダウンした原子炉の廃炉はなどは、全く経験のない、それこそ未知の領域なのだろう。
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