嶽本野ばら「米朝快談」
「下妻物語」の嶽本野ばら氏が落語好きで、桂米朝師匠の「桂米朝上方落語全集」のCDを睡眠薬代わりに聞いているらしい。
その全集の中のネタを題材にしたエッセイ「米朝快談」は、なかなかに面白かった。嶽本野ばら氏が落語好きなことがよく判る。
上方落語と東京落語の違いの対比を示したり、妄想を加えたりと、上方落語好きのおっさんが、愛情一杯に語っている。
選んだネタも、「たちぎれ線香」から「地獄八景亡者戯」までの15題も落語好きらしいセレクションだ。
最後のおまけに、嶽本野ばら作の新作落語「噺家奇譚」がついているのもお得だ。
きたきつも子供の頃の落語好きで、寄席が遠いので速記本やCDで楽しんでいるので、野ばら氏と共感できる部分も多くて楽しかった。
| 固定リンク
コメント