特別展「京都 洛中洛外図と障壁画の美」
東京国立博物館で今日から始まった特別展「京都 洛中洛外図と障壁画の美」を見てきた。現存の国宝、重文7点を前期、後期で4点ずつ全てを見ることができる非常に貴重な機会になる。
室町期に狩野永徳が描いた国宝の上杉本(米沢上杉博物館)は、非常に美しいものだった。これを見るだけで眼福極まれりというところだ。
展示室入り口には、東京国立博物館所蔵の江戸時代の舟木本を高精細画像を拡大投影したコーナーがあって、実物を見る前に予習できる。
舟木本は、江戸初期の風俗資料として価値があるとされていて、東京国立博物館のWebサイトで細部を見ることができる。
細かく見たいとおもったので、双眼鏡を持って行けば良かった。
第2会場の入り口には、4Kカメラを4台使い、合成した龍安寺の石庭の四季の画像をほぼ実寸大の巨大スクリーンに投影していた。これも新しい試みで、素晴らしかった。
障壁画も本邦初公開もものもあり、国立博物館ならでの特別展だった。
今回の展示をみても、明治の廃仏毀釈は、日本の文化に大きな傷を残したことがわかる。
初日だったけれど、いつもの特別展と違い、入場待ちの行列はなく、ゆっくり見ることができた。
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