映画「小さいお家」
山田洋次監督の最新作「小さいお家」を見てきた。
山田洋次組カラー満載の映画で、倍賞智恵子さんの老婆振りはすばらしい。
戦前の中産階級の家庭に起こった不倫事件とそれを見ていた女中の物語で、もちろんテレビドラマの「家政婦は見た」とは全く違う内容だ。
黒木華の女中のタキは、いい雰囲気だし、松たか子の奥様時子はの表情の変化はエロいぞ。
山田監督らしい、細かな設定だけれど、やはり古い時代の建物、品物などは、古物然としすぎていて無理がある。ハリウッドならば、新品を作ってしまうのだろう。
先日、昨年の映画の売り上げランキングが発表されたが、上位4位までをアニメがしめ、邦画が健闘して、洋画が低空飛行だった。
最近の洋画は、VFX、リメーク、シリーズと新鮮味がなくなっているからだろう。一番悪いのは、VFXであまりにも多用しすぎてしまい、人間の俳優はいらないのではないかと思わせるほどになっていて、実写の空気感が失われてしまったので、面白みが無い。
その点、日本映画は手作り感があり、現実味が感じられ、観客は感情を入れることができるからだろう。
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