各地の雪害
今日は「日刊新聞創刊の日」、「食糧管理法公布記念日」、「国際母語の日」、「漱石の日」。
南岸低気圧が降らせた豪雪による交通障害は幹線では解消したようだけれど、まだ孤立集落が残されている。体育館や工場の屋根が崩落したり、温室など農業被害もでている。
日本海側は雪が少な目ということなのに、太平洋側は過去に例を見ない程の豪雪だったから、経験のない雪のために対応ができなかったといえるだろう。
物流に関していえば、2011年の東日本大震災の時もそうだったけれど、工場や物流拠点の集約化が進んだことで、トラック輸送に重点が置かれ、さらに運搬距離が長くなって、道路に障害が起こると一気に物流が滞ることになった。
もちろん、除雪体制が不十分だったことが制限要因となったとはいえるが、工場や物流拠点が分散していれば、対応が早くなったのではないだろうか。
建築物の屋根の崩落は、雪荷重を想定していない設計ということもあるし、古い建物であれば、さらに経年で強度が落ちていることも重なったのだろう。
温室特にパイプハウスが沢山つぶれてしまい、トマトや苺などの生産に影響がでている。ハウスの暖房を強くすることで、豪雪対処しようとしたようだけれど、雪を甘く見てしまったといえるだろう。豪雪を経験したことのない地域であればしかたがない部分もあるけれど、雪に対する対応の情報が無かったのだろう。
豪雪地帯では、過去の経験からパイプが太い耐雪ハウスにしたり、雪が降ればハウス周りの除雪をして、屋根の雪が下に落ちる場所を確保するなどの対処をしただろう。
パイプハウスは、横に雪が積もってしまうと、屋根の雪が落ちる場所が無くなって、縦のパイプが固定された形になって、屋根部分がもろに荷重を受けてしまうので、つぶれてしまうのだ。
その他、停電の影響も大きいし、酪農農家では、毎日牛乳を搾らなければならないから、牛乳を集荷できなくなってしまうと、捨てるしか無くなる。
これから気候変動が大きくなるようならば、豪雪への備えも必要かもしれない。
今年は、上越などでは雪が少な目で、除雪機に余裕があるようで、山梨県へ上越から官民の除雪機が応援に駆けつけているらしい。
これこそ戦国時代に上杉謙信上杉謙信が武田信玄に塩を送った故事の再来ということだろう。
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