OLYMPUS STYLUS TG-3 Toughのマクロの実力
先週注文しておいた「OLYMPUS STYLUS TG-3 Tough」が届いた。本体と接写用の「LEDライトガイド
」の二点。
このTG-3は、15m防水、100kgf耐荷重、2.1m耐落下、GPS+電子コンパス、Wi-Fi 内蔵とアウトドア用のヘビーデューティーを目的に開発されたものなのだけれど、それよりもマクロ撮影の機能が半端ではないという評判のコンパクトデジタルカメラだ。
なんといっても顕微鏡モードが凄い!性能だけで見るとよくあるレンズ先端より1cmから撮影できるコンデジのスーパーマクロと同じようだけれど、実際に使ってみると全く違う。
実際に昆虫写真家の海野和男さんが使って絶賛している。
TG-3にはストロボの他に、接写用にLEDライトがあるのだけれど、その光を誘導してレンズの周囲にリング状に照明できる「LEDライトガイド」が非常に有効のようだ。
マクロ撮影専用であればLEDライトガイドを付けたままにしてもいいだろう。
TG-3の顕微鏡モードの特徴は、ズーム倍率に関わらず最短撮影距離が変わらないことだ。普通のコンデジのスーパーマクロは、ズーム倍率が2倍くらいに固定されていたり、ズームすると最短距離が大きくなるものが多いから、ズーム倍率に関わらず1cmで撮影できれば、被写体を非常に大きく撮影できることになる。さらに、デジタルズームで16倍まで撮影可能だ。
実際に近所の空き地にいって4倍ズームで手持ちで試写してみた。TG-3は光学系が内部にあるので、レンズが伸びない。撮影した画像は全て撮影したままで、トリミングしていない。
大きさは3mm前後のアワダチソウグンバイとより小さい幼虫がきれいに撮影できている。現在使っているCASIO EXILIM ZR400では、トリミングすることが多いが、TG-3ではトリミングが必要ないかもしれない。
3mmくらいの甲虫も、いつもは上手く撮影できていない。
カスミカメの仲間も小さいので、上手く撮れないことが多い被写体だ。
TG-3のもう一つの武器は、深度合成がカメラでできることだ。大きさのあるものではピントが合う範囲が狭いので、ピントを少しずつずらして撮影して、パソコンソフトの画像処理で合成することで、全体にピントがあった画像にするのが深度合成で、手軽にできるものではない。
それが、深度合成がカメラだけでできるのだから、実用的に使えるとすれば画期的だ。TG-3ではピントを変えて通常10枚連射してそれを合成する。
真ん中の花にピントを合わせて普通に撮影すると、花の手前の花びらにピントがあって、それ以外はボケている。
深度合成モードで撮影すると、花全体にピントが合った画像となった。手前の花も比較的きれいに写っている。
アガギマダラの幼虫のフィギュアでも深度合成してみた。頭からシッポまで奇麗に写っている。
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