映画「思い出のマーニー」
スタジオ・ジブリの最新作「思い出のマーニー」を見てきた。平日の朝一番ということもあるのだろうけれど、観客は5人だけ。
米林宏昌監督の「借りぐらしのアリエッティ」に続く2作目の作品。
イギリス人作家のジョーン・G・ロビンソンによる児童文学作品を原作に、舞台を現在日本の北海道の根室管内の漁村に置き換えている。
主人公の杏奈は日本人で、マーニーは金髪に青い目の白人少女という設定で、この謎は途中から判ってくる。
身寄りの無い杏奈は養父母に育てられているが、養母との間に壁があって、喘息の治療も兼ねて夏休みに海辺の町の知人の家に預けられ、そこで偶然に沼地の先の洋館を見つけて、マーニーと出会う。
そこから、夢と現実の世界が交錯して物語は進む。前半の杏奈とマーニーの出会いの部分が長いのに、途中から急速に話が展開して、謎が解けていくところが、アニメ映画としての時間を合わせるかのような印象だ。
アニメとして技術的にはジブリらしいが、アリエッティの時も感じたが米林宏昌監督の想像力の範囲が、宮崎監督や高畑監督に比べるとまだ狭く、観察も足りないのだろう。
バードウォッチャーとしては、湿地のシギや港のヨシガモが気になって仕方がなかった。特に、シギは何だか判らないのでストレスだった。
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