老人漂流社会"老後破産"の現実
といっても、現実には300万人の生活保護水準以下の年金収入しかない独居老人にとってそんな受け皿は無きに等しいのだけれど・・・・・・。
戦後の高度成長で都会に駆り出された人々にとって、老後所得が少なくなったから田舎に帰って自給自足の生活など可能かといえば、可能だろうか。田舎の家が残っていて、健康といったよほど条件の良いひと以外無理だろう。
普通のひとは若い時に老後を考えることはあまりないのではないだろうか。なんだかなんとかなるような気がするものだし、現実に直面するまで具体的なイメージはわかないと思う。
だから老後の備えなど考えることはまれだし、数十年後の貨幣価値の変化など予測することもできないと思うから、真剣に貯蓄することを考えない人もいるだろう。
戦後、家族制度も変わり、家とか一族といった概念に縛られなくなった核家族では、相互互助など働きようもない。特に、未婚、結婚しても子供がいないといったことになると、
死ぬことについても、ある年齢までは重病にでもならない限り、無限に命が続くようなイメージではないだろうか。どんなに健康に気をつけていても確実に年老い、死ぬことになる。
ただ、あと30年も経てば、団塊の世代とその上の世代は、世の中から消え超高齢社会も終焉することになっていて、未来永劫超高齢社会が続くような心配はない。政府は、超高齢化社会が永遠につづくような幻想を見せ、それをネタに消費税の増税とか福祉制度など改悪などを狙っているようだけれど、そうはいかない。
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