映画「蜩ノ記」
久しぶりの映画で役所広司と岡田准一の「蜩ノ記」を見てきた。
時間の流れが上手く表現されていて、非常に落ち着いた久しぶりに良い映画だった。
蜩ノ記というのは、戸田秋谷の日記の題名ということになっている。
戸田秋谷が切腹することになっているのが旧暦8月8日なのだけれど、新暦では9月になる。
ヒグラシは新暦の8月中旬が最盛期で、9月半ばであれば少なくなって来ている。
切腹をするために城に向かう戸田秋谷をヒグラシの鳴き声が送るとすれば、ヒグラシの鳴き終わりの時期ということなのだろうか。このことを原作者が意識して書いていたということなのだろうか。
原作は葉室麟の時代小説「蜩ノ記」。監督と脚本家のイメージで作っているので、原作と映画は細部どころか大幅に違っているのが普通だ。
だから、きたきつねは原作を読んだものは映画で見ないようにしている。今回もそれが正解のようだ。
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