股関節が不調
臨終の床にある男が死ぬことが恐ろしいといっていて、回想している中で近所の近在一の長寿者で百歳を越えているのに毎日平然と行きている老婆に、男が死ぬことに尋ねた時に答えがなかなか興味深い。
老婆は、「あ〜、私は死なないよ。他人は死ぬけどね。夢も見ず、熟睡して朝になっても永久に目が覚めなかったら…… 自分が死んだと気づけない。なぁに、案ずるより死ぬが易しだよ…… はははっ」と答えた。確かに、脳が死んでしまえば、本人は死んだことはわからないから、思い悩むことは何もない。
生きているから、痛いとか、苦しいとか、怖いといった感情は起こるけれど、死んでしまえば生体ではなく物体になる。平穏だ。
| 固定リンク
コメント