知の巨人・宇沢弘文
社会的共通資本の考え方は、資本主義の行動を制限するものだから似非経済学者や資本家にとっては無視したいだろうけれど、現在の地球、というよりも人類の生存を脅かすまでになった環境の劣化を解決するための指針となるものだろう。
10月に放送されたクローズアップ現代「人間のための経済学 宇沢弘文 格差・貧困への処方箋」もいい番組だったけれど、やはりETV特集は時間が長いだけあるし、16年前の放送なのに、まったく古くはない。やはり尊敬すべき知の巨人だった。
今朝発表の、7~9月期の国内総生産(GDP)速報値は、-1.6%のマイナス成長だった。消費税値上げの影響ばかりなく、過剰な円安誘導により原料や資源の輸入価格の上昇などの複合要因にあるのではないだろうか。
大企業の正規職員は賃上げの恩恵を受けているだろうけれど、それ以外の労働者の賃金には影響は小さいから、財布の紐は固い。
消費税値上げは、生活に直結した食料や日用品の実質的な便乗値上げにつながっている。というのは、スーパーなどで98円、980円、1980円といった、消費税5%の時の税込み価格が、そのまま税抜き価格となり、それに8%課税しているから、実質5%近くの値上げになっている。
もともと定価よりも安い値段設定をしていたのだから、値付けは自由だと言われてしまえば、それまでだが、消費者は
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