エコプロダクツ2014
大企業の展示は、いかに環境対応しているかが強調しすぎで、その割には大量の印刷物、ノベルなどを配布していた。イベント自体、CO2や廃棄物を大量に発生していると思う。
全国各地の大学や環境団体も展示をしていたが、環境を切り口にしても種々雑多な団体があるものだと感心した。環境団体などは出展料は無料だけれど、三日間人を張り付けるなければならないのは大変だろう。
きたきつねの興味としては、小水力やマイクロ水力発電で、風力や太陽光は本当に日本で使えるかということに疑問がある。ないよりはあったほうが良い程度だろう。
今年は、マイクロ水力発電関係の展示が目立った。ただ、価格が高すぎて普及させるための価格戦略をもう少し考えなければならないようだ。
一番、見た目に格好良かったのが、日立市の茨城製作所の水路投げ込み式のマイクロ水力発電装置「Cappa+++」だった。昨年、グッドデザイン賞を受けたようだ。
水路の水深60cm、平均流速1.75m/sで、定格出力160Wの直流発電で、インバーター、バッテリーを組み合わあせたシステムとなっている。複数台組み合わせることで大きめの出力も可能となっている。
緊急時の電源として携帯電話、照明、ノートパソコンなどが利用できるだろう。
三菱電機の子会社の三菱電機プラント・エンジニアリング株式会社は、水路用の縦軸クロスフロー式マイクロ水力発電装置「BESTAQUA」は、装置としては、縦軸クロスフローでメンテナンス性も高く、設置も簡単そうなので実用性が高そうだ。
でも、価格が高すぎて、公共団体以外は誰も購入する気にはならないだろう。売る気があるのだろうかと思ってしまった。大企業の親会社と同じような経費の積み上げをしているうちは、ビジネスとしては空振りで、40年前と同じことになるだろう。
シーベルインターナショナル株式会社の低落差型流水式マイクロ発電装置「STREAM」は、縦軸型クロスフローの水車を2連平行に並べて使う装置で、もう少し価格が抑えられると実用的だと思う。
これまでも出展していた岐阜の角野製作所の螺旋式ピコ水力発電装置「ピコピカ」は、学習教材の域を出られないようだ。
この他、協和コンサルタンツの相反転方式マイクロ水力発電装置やMNJ株式会社の下掛水車式マイクロ水力発電装置をだしていた。
FFT方式潮流発電開発グループの浮力フラップを使った潮流発電装置のモデルがあったが、潮流の力をあまりにも軽く見ていないかちょっと心配だった。潮流だけでなく、波力や潮汐の力は巨大な力を持っている。
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