東京国立博物館:特別展「鳥獣戯画 京都高山寺の至宝」
帰り道上野公園の東京国立博物館で開催中の特別展「鳥獣戯画 京都高山寺の至宝」を見たいのだけれど、相当混雑しているというので、混雑状態を見にいってみた。こんな時に、いつでも入場できるパスポートが便利だ。
入り口で入場まで100分とあったので、平成館の方を見てみるとそれほどの行列ではなかった。これまでの経験では、30分位の待ち時間の感じだったので、展示を見ることにして並んだ。
予測通り、35分で入場できた。第一会場と第二会場は、鳥獣戯画甲巻のところを除いてそれほどの混雑もなく、すんなりと見終えることができた。
甲巻の列に並んだところ140分待ちということで、これもそれほどかからないだろうと思ったのが大誤算だった。結局、鳥獣戯画甲巻にたどり着くまでに150分もかかってしまった。見終わって博物館を出るまで、入場してから4時間20分もかかってしまった。
展示自体は、非常に興味深いし、一級品を見ることができて、眼福なのだけれど、それにしても、8m程の甲巻を見るために2時間半はちょっとつらいものがある。
博物館を出た時は、閉館時間も過ぎ、夕闇が迫っていた。きたきつねが出てくる頃にもまだ100分以上の待ち時間だったから、最後尾が買えるのは午後8時を過ぎるのだろう。
いつも参観者は老人が多いのだけれど、今回の特別展は平均年齢が非常に低い感じで、いつもはあまり博物館に来ない若い人たちが多い印象だった。
長時間の待ち時間なのに、小さい子供を連れてきたひとがいて、かわいそうに飽きて疲れた子供が泣き叫んでいた。大混雑が予想されているのだから、見てもわからない小さい子供を連れてくるのは無理だと思う。
本館の特別一室に精巧な模写が展示されているということで、会期中に一度見に行ってこようと思う。
京都の栂尾高山寺といえば、デュークエイセスの「女ひとり」で知っているお寺で、まだ行ったことはない。もし高山寺行ったとしても国宝の「鳥獣戯画」や「華厳宗祖師絵伝」などを見ることが出来るとは限らないので、じっくりと見ることができて眼福だった。
足の調子が悪いのに、じっと立っていたので痛みが酷くなって、ほうほうの体で帰ってきた。帰りの電車で座れたのが幸いだった。
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