印刷博物館「ヴァチカン教皇庁図書館展Ⅱ」
今日は「元号の日」、「理化学研究所創設の日」。朝から梅雨空で、雨が降ったりやんだり、肌寒い一日だった。
上野駅でJR全線の運賃が最大30%引きになるジパング倶楽部の手続きを済ませて、手帳を貰ってきた。今までは大人の休日倶楽部シニアで、5%割引だったから一気に割引率が高くなった。
上野公園からバスで文京区水道の印刷博物館で開催中の「ヴァチカン教皇庁図書館展Ⅱ」に向かった。印刷博物館は久しぶり。65歳以上は、企画展の観覧料が無料だった。
展示されていた15世紀から16世紀のキリスト教関連を中心に写本、刊本など貴重な資料が並んでいた。資料で写真を見たことがあっても、実物は初めて見るものばかりだった。
展示資料は、大部分が印刷博物館の所蔵品で、ヴァチカン教皇庁図書館のものは少ないけれど、非常に希少価値のあるものばかりのようだ。その他、国内の大学も相当貴重なものを所蔵していることがわかった。
ルターのドイツ語の聖書の初版本があったり、マルコポーロの東方見聞録があったりと、冥土への土産がまた増えた。
聖書だけでなく、ヘロドトスの歴史、プリニウスの博物誌、ユークリッドの幾何学原論などの刊本を見ていると、紙と印刷技術が知の普及に大きな影響を持ったことがよく分かる。
刊本があったといえ、現在のように大量に出版されて流通していたわけでなく、非常に貴重なものだったのだろう。
羊皮紙は、高価で貴重な筆記材料なので、何度も再利用されていたというのは初めて知った。ヴァチカン教皇庁と凸版印刷が前に書かれた文字を読み出す技術を開発したらしい。
ヴァチカン教皇庁図書館のプロジェクションマッピングがあったけれど、ヴァチカン教皇庁と図書館内部の映像は迫力満点で、画像の中に吸い込まれるような感覚になった。
企画展の後、常設展示を見て帰ってきた。
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