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2015/07/17

「ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑」と「フィールドガイド日本の野鳥」

先日、日本野鳥の会の「フィールドガイド日本の野鳥 増補改訂板」が発刊されたというので書店で実物を見てから買おうということで、久しぶりで八重洲ブックセンターにいった。

増補改訂ということで、旧版の間違いを修正し、掲載種が大幅に増えて、ページが増えたのに若干薄くなったということで期待していった。残念なことに、基本は古い高野図鑑のままで、鳥学会の新しい分類には対応していないし、増補部分は巻末にまとめてあるということになっていた。

増補部分のイラストは谷口高司さんが描いたもので、これは世界のどこにだしても胸をはれる水準になっている。

高野さんをリスペクトするのはよいけれど、フィールドでの利用を考えると非常に使いにくいものになっていた。思い返せば、前回の増補改訂版の時に同じ理由で購入をやめて日本鳥類保護連盟の「鳥630種」に切り替えたのを思い出した。

高野さんの著作権があるかもしれないが、フィールドガイドは古典を愛でるのが目的ではなく現場での利用なのだから、大胆な増補改訂が必要だったと思う。

多くのバードウォッチャーの希望としては、全編谷口高司さんのイラストで新しいフィールドガイドにして欲しいものだ。

そう思いながら書棚を見ていたら石田光司さんの「ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑」というのがあった。中を見てみたところ、写真図鑑だけれどプロのフィールドガイドの視点で野鳥の識別の勘所をしっかりととらえた素晴らしいものだった。

掲載種は324種と少ないようだけれど、プロの視点で特殊な珍鳥を除いて国内の探鳥地で出会う確率のある野鳥をセレクトしている。スマホがあれば鳴き声も確認できるようになっている。

写真図鑑は沢山あるけれど、これは近年出色のものだろう。一瞬で識別できるベテランには必要ないかもしれないけれど、初心者はもちろん多くのバードウォッチャーにとって非常に有用な図鑑だと思う。フィールドだけでなく、時間がある時にバードウォッチングの予習、復習に最適だろう。

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